注文住宅の費用は大きく土地代と建築費、諸経費の3つに分類されます。土地を購入する場合の費用は注文住宅を建てる上で最も大きな出費となります。自分で既に所有している土地や両親から相続した土地などに建築する場合は、土地代が不要なので費用を抑えることができます。ただし既に所有している土地などに建築する場合にも、何らかの問題を抱えていることがあるので注意してください。

例えば地質調査を行い地盤が脆弱であることが分かった場合には土地改良費が発生します。東京の都心のように利便性が高く人気の地域ほど土地代は高くなるので、費用を抑えたい場合には郊外を選ぶのもよいでしょう。土地代の次に大きな出費が必要になるのが建築費です。建築費は施工会社によって異なり、一般的にハウスメーカーは高く地域密着型の工務店は安い傾向が見られます。

設計事務所に依頼した場合は工務店より多少高くなるので注意が必要です。この費用には基礎工事や住宅設備機器工事、内装・外装工事など全てが含まれています。注文住宅の費用の中でも見落とされることが多いのが諸経費です。諸経費には土地や建物の登記費用が含まれています。

不動産の所有者であることを明確にするために登記が必要とされており、登録免許税を支払わなければなりません。登録免許税の税率は土地と建物で別個に決まっているので事前に調べておくとよいでしょう。司法書士に登記の手続きを任せる場合には、登録免許税の他に報酬も支払う必要があります。