日本は大震災によって甚大な被害を受けたために、人とのつながりを重視した住環境を得た生活が注目されています。身近なコミュニティとして捉えられるものが家族で、親の世代が高齢化するにしたがって、二世帯住宅を建てることを検討している人もいるでしょう。親世帯と子世帯が同居して生活を行うものが二世帯住宅で、互いの世帯の価値観やライフスタイルが異なることが考えられるために、トラブルを防ぐためにプランニングが大切になります。親子の年齢はおよそ30歳ほどの違いがありますので、世代間における価値観などの違いは大きくなるために、様々な要望に対応できる注文住宅を建てる必要があります。
ライフスタイルが異なるということは、生活の時間帯も違ってくると言うことができ、食事や就寝、入浴の時間に差があります。特に住宅における水回りの問題が大きくなりますので、設計の段階から間取りを工夫することが大切です。注文住宅で二世帯住宅を建てるときには、お互いの生活空間を別々にする独立タイプや、浴室や玄関などの住居の一部分だけを共有するタイプ、ほとんどの生活空間を共有する同居タイプの3種類に分けることができます。独立タイプでは互いの世代のプライバシーを保つことが可能となりますが、その分だけ敷地面積が広いことが条件となります。
公共性の高い空間を共有するタイプでは、一定のプライバシーを保護しながら、注文住宅の建設コストを抑えることができます。同居タイプの二世帯住宅を建てるメリットは、敷地が狭くても住宅を建てられることや、両親が要介護のときには様子を見やすい間取りにすることができます。